ほつれを直すこと

モノは長く使っていると、どこかしらへたったり壊れたりします。ルグのゆるりパンツやゆるり*ブラで一番多いのは、本体と紐が縫ってあるその一番はしっこのほつれてくること。弱点があるとすればここだろうなぁ、 と常々店主も思っている、まさしくそのポイントです 。

布の柔らかさを残すこと、そして小さな縫製工房の縫製設備で作れることを考えると現状の縫い方が最善とはいえ、これは本当に心の痛いところです。

でも最近、案外このままもいいのかも、と考えを変えました。 お客様に「ほつれたところをちょいっと縫って、また使ってるわよ」とよく言われるからです。「ほかの物だとどう直していいかよく分からないけど、ルグのは単純だから、見てると直せそうな気がしてくるの」と 。

もちろん、丈夫で長持ちすることが一番なのには 間違いありません。ですが、現代で忘れがちな「衣類を直しながら長く着る」ということを思い出すきっかけになるのなら、ほつれてきちゃうのもそんなに悪いことではないかも、とも思うのです。 (開き直り、とも言います!)


一つのものを長く使う、これもとても大切なエコ活動の一つです。 それなのに私たちの周りには、直して使えるもの、直しても使いたいと思うものが、あまりにも少ない気がします。まさしく消費社会です。そんななかで、お客様のほうから「直したよ」と言っていただけると、「ダメになったから新しいの買うわ」と言われるより嬉しいです。


ということで、もしもルグのパンツやブラの縫い目がほつれてしまったら、 是非、まずご自分で針と糸を手に取って直してみてください。 縫ってあるところはすべて直線ですし、縫い方がちょっと曲がっても目立たない布ですから、お裁縫が少々苦手でも意外と簡単に直せますよ!

そしてこれで味をしめて、次は、このシャツも直せるかも、なんて思いが頭をよぎったら万々歳!

そんなふうに、ルグ商品の弱点も店主の開き直りも役に立つこともある、と胸を張れる日を楽しみしています。