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ゆるりマスク改造ガイド

ウイルス対策には布マスクよりも不織布マスクが効果が高いと言われていますが、不織布マスクでは肌荒れや体調不良を起こしてしまう方もいます。また、不織布(ポリプロピレン)とウレタンはプラスチック素材なので、使用時のマイクロプラスチックの吸い込みも気になります。

そこで、お持ちのゆるりマスクを改造して不織布マスクと併用できるように改造する方法を、2バージョン考えました。改造の際のヒントもご紹介しています。

ハサミを入れるので躊躇されるかもしれませんが、ちょっとぐらい失敗しても大丈夫なのでチャレンジしてみてください。



1. 不織布マスクを中に入れるバージョン

マスクの裏側(肌側)の布の両端に切り込みを入れて、中に不織布マスクを入れるようにします。

不織布マスクの紐は、出して耳にかけても、マスク内に入れてしまってしまっても、邪魔なら切ってしまっても良いと思います。

下の写真の矢印の部分2カ所に、ハサミで縦に切り込みを入れるだけで出来上がり。切りっぱなしでOKです。


2. 不織布マスクが外から見えるバージョン

おもて側の布を4か所切って、不織布マスクの真ん中の部分が外から見えるように挟むタイプです。

この方法は不織布マスク側の紐を耳にかけないと外れやすいです。布マスク側の紐が邪魔であれば、紐を抜いて使うのも良いかもしれません。

表側の布の、紐を通す部分のミシン目の脇と、そこから5cmぐらい中央寄りの場所に、ハサミでスリットを入れます。こちらも切りっぱなしでOK。



【失敗しにくい切り込みの入れ方】

(写真ではマスクの内側の布に切り目を入れていますが、外側にスリットを作るバージョンも同じ要領で、内側の布ではなく表側の布に切り目を入れてくださいね。)

1. 片側の布だけに切り込みを入れられるように、外側と内側を別々にひっぱって離します。

2. 切りたい側の布だけをつまみ、ハサミでまず小さい切り込みを入れます。 

3. 切り込みからハサミの先を入れて、縫い目より少し内側を縦に切ります。 

4. こんな感じに切ります。
ちょっとガタガタでも、洗うと丸まって綺麗に見えるので、ご心配なく!



【どっちがオススメ?】

ルグ商品のアドバイザーさんに試してもらったところ、①の中に入れるタイプが良いとのこと。外見は可愛いまま、不織布マスクのノーズワイヤーでゆるりマスクのフィット感も増して良いそうです。

ルグ店主は、①は中でマスクがズレるような気がして落ち着かず、②の不織布マスクが見えるタイプの方がしっくりきます。不織布マスクのゴム紐をしないといけないことだけ、ちょっと残念。

どちらか迷ったら、まず①を試してみましょう。それで①がイマイチだったら、スリットを入れた側(本来は肌側)を表側にしてしまえば、あと2本スリットを足して②にすることができます。マスクの端の色が違ってしまいますが、それも可愛いです。

【不織布マスクの工夫でさらに使いやすく】

不織布マスクのほうがプリーツを伸ばした時の縦の大きさが大きいので、マスクの内側に入れるバージョンは、入れる前に上下をひと折りしてテープなどで留めて小さめにすると、収まりが良い感じがします。

【店主の考えごとのおまけ】

マスク生活になって、思ったことがあります。

それは、大昔人間が自然界で他の動物から日々身を守りながら生きていたころは、きっと群の外や森の中では人間も、気配を消すためにマスクをしているぐらいに息を潜めていたんだろうなぁ、ということ。そして、人間以外の動物はまだ、私達人間から息を潜めて生きているんだ、ということ。

一度手に入れた自由は手放すことは難しいけれど、これくらいで少しでも、一人勝ちで傲慢になっているところに気持ちのブレーキが掛けられるのなら、それも悪くないなと思ったりするのです。